第27回 雪国ならではの珍しい標識や信号、見たことがありますか?


 雪が多く降る地方ならではの標識や信号があるのをご存知でしょうか?
 雪国出身者にとっては当たり前の標識や、日本全国の13区間にしか設置されていないかなり珍しい標識、雪国ならではの画期的な信号…雪に関するさまざまな標識や信号の意味を紹介します!


「矢羽根付きポール」

「矢羽根付きポール」の正式名称は「固定式視線誘導柱」といい、なんとも堅苦しい響きの名前ですが、その意味はいたってシンプルです。
 主に積雪の多い地域や吹雪などの危険がある場所、カーブが多い場所などに設置されていて、矢羽根の先端が道路の端に引かれた車道外側線(外側の白線)の場所を指し示しています。
 積雪で車道外側線が隠され、道路と路肩の境界線が分からなくなってしまうと脱輪や衝突の危険があります。そのため『道路の端っこはここですよ』と教えてくれているのです。

 雪国出身者が『あれがないと危険すぎる』と語るほど重要な標識です。近年では、より視認性を上げるために、LEDで発光したり、点滅したりするタイプも導入されています。


「グー・パー標識」 

 まるでドライバーにジャンケンを挑んでいるような「グー」と「パー」のイラストが描かれた雪国ならではの標識は「グー・パー標識」といい、見たままの名前です。
 いったい何を表している標識でしょうか?

 「グー・パー標識」は路面が凍結しやすい場所に設置されていて、パーの場所で凍結防止剤の散布を開始し、グーの場所で散布を終了するための目印です。確かによく見るとパーの標識には、いくつもの点が描かれていて、これが凍結防止剤を表しています。

 ちなみに「グー・パー標識」は、限られた地域限定でしか見られないレアな標識です。


「チェーン規制」

「グー・パー標識」よりも珍しいのが、「チェーン規制」です。
 2022年1月現在、日本全国の13区間にしか設置されていないかなり珍しい標識です。

「雪用のタイヤチェーンを装着していないクルマは走ってはいけない」という標識で、短縮して「チェーン規制」と呼びます。この標識がある区間では、スタッドレスタイヤ装着車であっても、チェーンを装着しなければなりません。

「チェーン規制」が実施されるのは、大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例な降雪があった場合だけなので、普段は標識にカバーを付けています。

 また、「チェーン規制」は、急な上り下りがある峠など「過去に雪による立ち往生や通行止めが発生した場所」かつ「タイヤチェーンを着脱できる場所や通行止めが解除されるまで待機できる場所がある区間」にのみに設置されています。


「縦型信号」

 信号機にはレンズの部分を覆うようにカバー(庇)がついていますが、このカバーに雪が積もって、信号の視認性が低下する恐れがあるので、信号機に雪が積もりにくい縦型の信号を設置しています。

 雪は視認性に影響するだけでなく、積もった雪の重さで、信号機が壊れたり、支柱が曲がったりする可能性もあるので、前投影面積ならぬ上面の面積を減らすことが重要になります。

〈出典:「矢羽根」や「グーパー」など、雪国特有の珍しい標識の意味。 | くるくら (kurukura.jp)

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